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※ 触れる指先

「基本的には耳や尻尾は急所にもなるから触られたくない。でもそれも相手次第」 「なるほど」 獣人に限らず人間だって他人に急に触れられることに嫌悪感を抱くだろう。それが急所となれば尚更だ。考えてみれば当たり前のことである。 「そんなことより・・・」 「!」 体を洗い終わり湯船に浸かっていたルゥがレジの首筋にカプリと軽く噛み付いた。そしてそこをベロりと舐め上げながら耳元で囁く。 「あまりゆっくりしていると寝てしまうかもしれない」 「それはいけねぇな」 その普段とは違う色香の溢れ出たルゥの様子にレジは唇を舐めた。ルゥから誘ってくることは無い訳では無いが多くはない。それなのにもたもたしていると、本当に寝てしまいかねないのだ。 二人は軽く体を拭くと寝間着代わりとなるガウンを羽織り、浴場から距離の近いルゥに用意された客間へと早足に向かった。 「ん、」 部屋に着くなりベッドに座ったレジの上にルゥが跨り、どちらとも無く唇を合わせる。お互いの口内を味わうようなそれは、キスというよりもお互いを捕食し合ってるかのように激しい。 「っはぁ、、ルゥ、」 「ん」 唇が離れる頃にはどちらも飲みきれなかった唾液で唇が濡れていた。そのままの流れでレジは首筋、鎖骨、と順に丁寧にルゥの体を舐めていく。時折軽く歯を立てられながら肉厚な舌に舐められ、擽ったさの中に確かに快感が混ざる。 ルゥの特に手入れをしているわけでもないのに絹のようにするりと滑らかな肌。それをレジは毎度美味そうに舐める。 「っ、はぁ、」 徐々に下がってきたレジの舌がルゥの色の薄い胸の突起へと辿り着く。そこを押しつぶすように尖らせた舌先で下から舐め上げれば、ルゥがブルりと小さく体を震わせて熱い息を吐く。 初めの頃はあまり反応を示さなかった乳首も毎度執拗いくらいにレジが舌や指で刺激し続けた結果、今ではルゥの性感帯の一つとなっていた。 「・・・」がぶっ 「っ!、ぃっ、」 不意に先程までの甘噛みとは違う力加減で脇腹を噛まれたルゥが痛みに一瞬顔を歪ませた後、ギロリとレジを睨みつける。 「っ!悪い!」 「・・・」 どうやらレジは夢中になると無意識のうちに噛み付く癖があるらしく、ルゥは度々その被害を受けていた。レジとしてもルゥに傷を付けてしまうその行為を止めたいと思っていたいるが、如何せん無意識の為なかなか止められない。 痛みで若干萎えかけたルゥのものを手に取ると軽く握り上下に優しく擦る。何度かそれを繰り返し硬さが出てきた所で、レジは次は間違っても歯を立てる事がないように慎重に口に含む。 「っ、ん、、はぁ、っ」 舌を絡ませながら頭を動かせばすぐにルゥから熱い吐息が漏れる。いつの間にか完全な硬さとなったものの先端から溢れる蜜をぢゅっと強く吸えばルゥの腰がビクンっと跳ねる。 レジは顔にかかる髪の隙間からルゥを見上げた。白い肌はほんのりと桃色に染まり印象的な赤い瞳は快感に耐えるためにギュッと閉じられている。うっすらと開いた唇からは控え目な嬌声が小さく漏れ出ている。 レジはその姿を目に焼き付けるかのようにじっと見つめながらも、ルゥがより反応を見せる箇所を的確に責めていく。 「あっ、ッ、待って、、んっ」 「イきそうか?」 レジが一度口を離し問いかければルゥは震えながらもこくりと頷く。しかしそれを見たレジはピタリと動きを止めてしまった。 来ると思っていた刺激が来ないことにルゥは閉じていた瞳をゆっくりと開けると何故かニヤついているレジと目が合った。その手元には先程まで散々舐められ刺激されたことでイく寸前であったルゥのペニスが、先端から先走りを零しながら握られている。 しかもその手は動かされる気配が無い。 「、なんで」 あと少しでイける所まで来ていたというのに寸止めされ、ルゥは自身の中で渦巻く熱にどうにかなってしまいそうであった。 「ルゥ、たまには少し違ったやり方をしてみないか?」 「なに、、」 レジが話してる間もルゥは絶頂を迎えるために腰を揺らし、レジの手に自身を押し付けるがそれも上手くかわされてしまう。普段、欲するだけ何度でも絶頂へと導いてくれるレジのその行動に、ルゥはどうしたら良いのか分からずただただ困惑する。 「ちょっと我慢してみないか?」 「嫌だ」 ルゥは即答した。

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