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※ 沸き起こる衝動
ルゥは快感に対して貪欲である。そして絶倫だ。イった後の回復も早い。その為、
「我慢する意味がわからない」
早くイかせろ、とルゥの目がレジへと訴える。しかし今日のレジはなかなか引き下がらなかった。
というのも、普段ルゥは快楽に対して積極的でありレジもそのことにはとても満足している。だが、どんなに激しく交わったとしても、ルゥは最後の理性を失うことはない。それでも普段は澄ました顔が上気し潤んだ瞳も火照った頬も何度見てもレジの欲望を掻き立てる姿ではある。
しかしレジは余裕も理性も失ってグズグズになったルゥをどうしても見てみたいと常々思っていた。そして、機嫌のとてもいい今日はチャンスなのでは、と。
(絶対たまらなく可愛いに違いない・・・!)
そんなことを考えているなんてことを他の獣人達に知られたら、王相手になんてことをと牙を向かれそうだが、そんな姿を見れるとしたら恋人である自分の特権だろうとレジは強気に出た。
「ん、」
止まっていた手を再び動かせばルゥからはすぐに甘い息が漏れる。手は上下に扱きながら先端のくびれへ舌を這わせれば大袈裟な程に腰がビクりと震えた。
「っぅ、あ、、んっ!、、!?!?」
絶頂間近だったルゥはすぐにまた熱が上り詰めてくるのを感じ、訪れるだろう快感に身構えるがまたもやイく寸前にレジの動きが止まる。その事にルゥは信じられないという表情でレジを睨みつけた。
二度目の寸止めで行き場を無くした精液がグルグルと暴れるような熱が下半身を襲う。
「腰が揺れてるぞ」
「、っだって!」
初めてのことに射精を求めて揺れる腰を止めることが出来ない。しかしそれでもイきそうになる度に刺激を止められてしまう。
渦巻く熱にどんどん頭が逆上せていくようにルゥは感じていた。そしてこれ以上はダメだと。
「っ!?!?」
そう思うと同時にルゥはレジを押し倒していた。あまりの勢いの強さにレジは驚き目を見開く。ハァハァと荒い息を吐き出しレジを見下ろすルゥ。寄せられた眉間にはシワがより、赤い瞳の奥がゆらゆらと揺れているように見えた。
レジは咄嗟に怒らせたか、と不安に思った。しかし少しの間レジを見下ろしていたルゥは、ペタンと力を抜いてレジに覆いかぶさった。そしてくっきりと割れたレジの腹筋にとろとろと先走りの溢れる自身のペニスを擦り付け、目の前にある大きく尖った獣耳に舌を這わせる。擽ったさに身をよじろうとしたレジの手を掴み、ルゥはそれを自身の尻尾の下、垂れた先走りで濡れた窪みへと持っていく。
「っ、ハァ、、次、止めたら、怒る」
「・・・了解」
快感を求めて夢中で腰を動かし、珍しく抑えることなく甘い声を出すルゥにレジは無意識に口角が引き上がる。腰の動きに合わせて指を後孔へと這わせれば、濡れたそこは僅かな力でずるりとレジの節の目立つ太い指を飲み飲んだ。
「んっ、ふ、、ぁあっ、ぁ、、、レジ、でるッ、!」
「ああ、もう止めない」
後孔がギュッと指を締め付けるのと同時に前立腺を抉るように刺激すれば、ルゥは声にならない声をあげレジの腹へと大量の精子を吐き出した。何度も寸止めされたせいかなかなか止まらない射精にルゥは震えながらレジの上に倒れ込む。
やっと射精出来た満足感で甘えるようにレジの首筋に頭をグリグリと擦り付けるルゥ。しかし射精の余韻に浸る間も無く後ろに入ったままの指が動き始めた事に驚き顔を上げた。
「れ、レジっ!?、ひッ、んあぁっ、」
「さっきのお詫びに沢山イかせてやらなきゃなぁ」
イって敏感になっている状態で躊躇うことなくルゥの感じる場所を刺激するレジ。ゴリっと音がしそうな程強くしこりを押され、イったばかりのペニスからまた白い液がピュッと飛び出る。それだけでなく指を増やされバラバラと動かされれば堪らずルゥは腰を引こうとするが、上手く力が入らず容易にレジに阻止されてしまう。
流石のルゥも、この状態には為す術もない。
「こら、逃げるな」
「あ゛ぁ゛ぁっ、ん゛、、ゃめ、ん゛んっ!」
口の端から溢れる涎を拭うことすら出来ず悲鳴に近い喘ぎ声を上げるルゥ。しかもただでさえ我慢しがたい刺激の中、レジは更に目の前のふわふわした丸みを帯びた耳へと舌を這わせ始め、空いた手は長くしなやかな尻尾へと伸ばされた。
何度も我慢させられたかと思えば急にやってきた刺激の波にルゥはただただ声を上げるしか無かった。
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