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第38話

「おかえり郁弥」 「ただいま。あー疲れた」 わざとらしいかな。 いや、多分大丈夫。 涼真はパジャマを着てもう寝る準備も出来ていた。 「真咲はもう寝てるよな」 「ぐっすりだよ。風呂入ってくれば?」 「あぁ、そうする。涼真も休めよ」 「そうする。おやすみ」 涼真が居間を出てから自室にカバンを置き、スーツを脱いで風呂へ。 湯の温度を上げてゆっくりと浸かった。 「あ〜気持ちいい〜」 疲れた身体にのんびりと浸かる風呂は有難い。 一度家に帰って来てから一時間後、ようやく湯船に浸かれた。 外で晩飯食ってきただけなんだけどゆっくりとコーヒーまで飲んで、それから携帯に帰るコール。 だが涼真はこんなにのんびりとは出来ないよな。 子供との生活はなかなか気が休まらない所もあるから。 そんな生活の中で、せっかくの抜くタイミングを邪魔しそうになった。 今度はこんな事にならないように気をつけないと…。 そんな風に考えて、ふと、さっきの涼真が脳裏に浮かんだ。 『 あ…ぁ…ンッ… 』 …あんな声、出すんだ… …あんな…レースの下着とか… …あんな…オモチャとか…使って… どんな表情で気持ちよくなるんだろう… 「はぁ…あ〜やべ…」 下を見れば涼真と同じく抜くタイミングを逃している俺の俺がむくりと頭をもたげていた。

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