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第41話

俺は同期の中黒に多目的ルームに連れ込まれた。 「いいか?香束。よく聞けよ」 ハイハイ。 「…お前はオカシイ」 正面に座っているコイツは面と向かって俺をディスっている。 間違いない。 「ハアァ?ケンカ売ってんの?」 「あ、間違えた。お前らの関係性は、オカシイ」 「…何でだよ。フツーだろ?友達と同居」 「二十歳そこそこじゃないだろ?収入だってあるし、家事だって出来るし、一人で生活できるだろ、お前」 俺は、な。 でも、涼真は俺がいないとダメなんだ。 真咲だってまだレギュラーサイズのフライパン持てないんだぜ? 「んなの、俺の自由だろが」 斜からジロリと中黒を睨んだ。 「…なんて言われてるか知ってるか?」 「え?…知らない…ってか陰で何か言われてんの?」 「未亡人にお熱♡って言われてんぞ」 「…マジか…」 あながち間違っては、ない。 「…だからそろそろ東藤から離れろ」 む。 「俺に命令すんの?俺そんなにオカシイ?」 ついムキになって口が動く。 「俺と涼真は幼馴染みで親友なんだ!友達が困ってたら助けるだろ?子供が小さいとやらなきゃならない事がたくさんあって大変なんだ。そんな姿見てたら手伝うのは当然じゃないのかよ!」 立ち上がり一気に捲し立てて…黙っている中黒を睨みつけていた。

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