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第43話

「よし!郁弥、見た?真咲一等賞!」 我が子の勇姿を見てはしゃぐ涼真。 「見た見た!バッチリビデオに録ってある」 「ホント?ありがとな!真咲~よくやった~!」 テンション爆上がりで応援する涼真。 他の親御さん達も我が子、我が孫を応援しているが、涼真のそれもなかなかのモノだ。 声が大き過ぎるせいか、時々周囲の視線が痛い。 こういうの、親バカって言うんだろうな。 バカになれる程子供が大好きで周りの目も気にせず全力で応援してる。 「パパ~!見た?」 午前の部が終わり、昼食を取る為に子供達が親元に帰ってきた。 「見た!凄かった!」 「凄い?ととは?」 「見てた!ビデオ録ったから家で見よう」 真咲もいつも以上にテンション高くて、この二人、紛れもなく親子だ。 「お腹すいた!ととのお弁当食べたい!」 「俺も!」 「たくさん食べてくれよ~!」 電気ネズミの黄色い風呂敷包みを解けば大きなタッパーが三つ。 おにぎり、おかず、デザートがそれぞれに詰めてある。 「おにぎりは鮭、タラコ、青菜の三種類。好きなの食えよ」 「シャケどれ?」 「これだろ?ほら。俺はタラコ。郁弥は青菜が好きだったよな?ほら」 「ありがとう」 こちらも電気ネズミの大判レジャーシートに男三人がちんまりと座っておにぎりを齧る。 おにぎりをたべながらおかずの蓋を開けた。 「真咲の好きな物、作ってきたぞ!」 「わ!とと凄~い!唐揚げ食べる!」 「唐揚げ、卵焼き、イカリング、コロッケ…よくこれだけ作ったな~」 嫌な事も忘れ、全力で作ったぜ。 「ふふん、任せろ!」 「ととの唐揚げ美味すぎ!」 「真咲、逃げないからゆっくり食べな」 楽しくて嬉しい…そんな一日だった。

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