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第73話【R18】

「痛いとか違和感とかは?」 「…」 問いかけに小さく頭を振る。 「ちょっと動くね」 少しずつ身体を動かし、涼真を組み敷くように身体を重ね頭の両脇に肘を付いた。 「涼真…好き…。」 改めて涼真と目が合い、この状況で溢れだす想い…。 「郁弥…」 指先で涼真の髪を弄びながら、深く口付けた。 それからお互いの舌を絡めて最後の確認をする…。 はち切れそうな俺の俺。 涼真の腹が透明な雫で濡れていた。 「い…い、かな…?」 「…ん…」 若干顔を逸らして、顔も肩もほんのり赤くなった涼真が頷く。 …やべ…これだけでイきそう…。 俺はローションと一緒に取り出しておいたゴムの封を開けて装着しようとするが…焦ってうまく出来ない。 …何だよ! …カッコ悪い!俺! 緊張で指先が強ばりゴムに付着するゼリーでつるつる滑る。 「…俺が…」 涼真が俺の手から薄い膜を奪い、昂る俺にそっと被せた。 …もう、それだけで… 「…あッ…」 ……ぶなッ…! 「もうでちゃう?」 「んな訳ないだろ!」 強がって見せたが、マジヤバかった! 涼真の手によってパチンと装着された俺は慎重に涼真の脚を開き、抱え上げた。 「…いいよ、郁弥」 「…うん」 俺はゆっくりと…痛いくらいに張り詰めた俺を涼真の胎に進めていった。

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