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第94話【R18】
「そこのボトルの葢開けて」
「…これ?」
「俺の手にちょうだい」
ヘッドボードに置いたローションを手のひらに出してもらって両手に纏わせた。
指先で皺を伸ばすように後孔を撫でればすぐに入口は緩んで俺の指を迎え入れる。
そういう風にした。
俺が。
真咲がいる手前、挿入はあの日以来していなかった。
俺は大丈夫だと思ったが涼真が酷く真咲の事を気にした。
親だから当然と言えばそうだが…そんな涼真の意思を尊重して身体に触れるか一緒に抜くか、それだけ。
ただ、俺は来るべき日に備えて開発だけは怠らなかった。
あちこちを執拗に触り、涼真に期待させる。
耳も首筋も胸も…後孔も。
涼真はもともとソロプレイで弄っていたようだからどこも反応が良く、その分俺より涼真の方が我慢するの大変だったんじゃないかな。
でも、涼真の意思は硬くて…長い期間挿入するセックスをしようとしなかった。
「郁弥…いつまでも焦らすな…」
「ん、…ゴメン。もうちょっと…」
つぷつぷと指を出し入れするだけじゃ物足りないなんて…欲張りだろ?
指を増やして粘膜を広げるように動かす。
「ん…もっと…おく…」
指を広げてぐちゅぐちゅと掻き混ぜてるように壁を擦れば涼真の腰も快楽を貪るように動き出した。
「あ…もっと…激しく…ン、そ…こ…」
俺の体を跨いで腰を揺らしている涼真の乳首に舌を伸ばした。
「や…ぁ!」
嫌と言う言葉と裏腹に胸を押し付けてくれば、これはもう噛むしかないんじゃない?
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