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第98話【R18】
男なんだからエロい事やそんなシチュエーションは嫌じゃない。
けれど女装が好きって訳でもないし、男だって…涼真以外の奴にエロい事するのもされるのも…死んでもお断りだ。
なのに…
「どう?」
「…う…うん…」
下着姿の涼真を…見たいのに…直視出来ない。
「…似合わない?」
「いや…あの…うん、イイ…」
ベッドの上でなぜか正座する涼真の太腿に黒いレースの裾が掛かる。
「ほら、ちゃんと…見て」
グイッと強制的に顔の向きを変えられて、真正面から涼真を捉えた。
線が細いとはいえ、女性とは違う体つき。
それでも白い肌にレースの黒が映える。
我ながら唆る下着を選んだ、と思う。
透け感著しいチュール生地、裾には二重の幅広いレースとフリル。
ハイウエストと胸の位置には黒いリボン。
ゴクン、と喉が鳴った。
「これが…俺なんだ…」
自嘲するように涼真が言った。
「…俺は…郁弥が好きで…郁弥に抱かれる女の子になりたかった…」
「涼真…」
「なれる訳、ないのに…抱かれる夢を見て…。それに…こんな姿…気持ちわ…」
「もう、いいから」
涼真を胸に抱きしめた
「いいんだって。どんな涼真も…俺は、好きだから」
髪を撫でつけ、背中に腕を回せば薄い生地が指に纏わりつく。
つつっ…と指を滑らせて裾から侵入すれば腰の辺りにも頼りないレースの感触。
いわゆるTバックと呼ばれるアレ。
全開になっている尻たぶを包み込むように触り、レースの下に手を差し入れた。
ビクッと涼真の身体が緊張する。
「い…くや…触って…。もっと俺を欲しがって」
涼真と視線が絡みつき、唇を合わせた。
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