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第99話【R18】
飾りの付いた薄い生地の上から胸を食んだ。
もちろん反対側は指で摘む。
壁にぴったりと付けられたベッドの端に涼真を追い詰めたから、逃げ道はもう無い。
「ふっ…ん…ぁ…」
控えめに喘ぐのはきっと刺激が足りないせい。
ちょうど胸の辺りにリボンが結んであって…邪魔なそれをするりと解いた。
縦に切れ目の入ったデザインから胸の先端が顕になるとピンク色のそれがもっと顔を覗かせるように布地を引っ張った。
「俺に舐めて欲しい?」
いささか意地悪な事を聞いてみたが、涼真は俺の目をじっと見て答えた。
「…ん…舐めて…」
それから、目を逸らして小さな声で言った。
「…それから…噛…んで…」
…ぐ…ぐぬぅ…
もう!!
なんでこんなに可愛く言うんだよ!
先端を舌先で転がすように舐め、唇で柔く食む。
「あっ…ンッ…」
繋いだ右手に力が入って、ギュッとにぎられた指が涼真の緊張を伝えてきた。
「もっと…?」
「…ん…もっと強…あぁ!」
前歯でやや強く噛むと涼真の身体がしなり、…だが壁に阻まれて胸を前に突き出した。
薄らと歯型が残ったそこを、こんどは乳輪ごと口に含み舌で舐めながら啜る。
「あ…あぁ…郁弥…いい…気持ち…い…」
涼真の腰がはしたなく揺れ、昂りから涙を零して俺の胸を濡らしていた。
「涼真…こっち…」
涼真をベッドに戻して正面から抱き合った。
上から被されば俺より小柄なその姿はすっぽりと隠れてしまう。
「…抱…いて…」
両手を伸ばして俺を求める。
合わせがはだけ、見えた下腹部は下着から涼真の涼真がその存在を主張していた。
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