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第114話【R18】

「あ…あぁ…」 俺の上で拙く腰を振る涼真。 …イイ… …すっげーイイ…。 寝転がって下から見上げる贅沢。 「いく…ぁ…気持ち…い…?」 「…ん…上手。気持ちい…」 身体が上下して、昂る涼真もふるふると揺れて… 善がりながら髪を乱す。 「キス…しよ?」 そう言えば上半身を前に倒して降りてくる頭を両手で包み、唇を合わせる。 「…ン…ぁあ……」 頭から肩、脇腹を辿り腰骨を掴んだ。 薄い体。 親指でグリッと強く腰骨を擦った。 「あ…!ンン…」 強い刺激で反射的に涼真の身体が反りあがった。 細い喉が顕になって…俺は体勢を入れ替えて涼真を組み敷いた。 「なんか…もう…ダメ…」 ゴメン…と小さく呟いて涼真の脚を折り畳んだ。 上から下に体重を掛け、深い所まで穿く。 「…あぁ…!…ン…!」 脚を押さえつけてだんだんと激しく腰を動かせば、それに合わせるかのように涼真の身体も応えて動き出した。 「あ…あ…ぁン…!」 「涼真…イイ…?俺と…一緒に…」 「郁弥…ん…いいから…も…」 飛び散る汗も気にせずスピードをあげ、快感を共有する悦び。 「あ…、あぁ…!」 「んッ…!」 涼真の身体が強ばり、締め付けられた勢いで俺もイッた。 「…イッちゃった…」 「…うん…」 「ありがとう。…もう充分気持ちよかったから…さ…」 涼真の汗ばんだ指が俺の頬を撫でる。 「…明日真咲が帰ってくるまでに部屋を片付けて、美味しい夕飯作って待ってようよ」 「…そうだな…」 恋人から父親の顔…。 涼真はいつものように俺に笑いかけた。

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