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第171話【R18】

待ちきれないのは二人とも同じ。 真咲の事を一番に考える涼真は彼が家にいる時は極力俺の身体に触らない。 だって触れれば欲しくなるから。 目を閉じてキスをする合間に見える涼真の長い睫毛。 間近で見る俺しか知らないその毛先にまで触れたい。 「りょう…ま…」 名前を呼んで、視線を合わせて…もっと深く口付けた。 部屋の中には俺と涼真と、ピチャピチャという水音だけ。 「…ン…ぁ…ね、ベッド…いこ…?」 少し蕩けてきたその顔を見て、俺は涼真のスイッチが入ったのを感じた。 「涼真…」 先にベッドに腰を掛け手で脚をポンっと叩くと、俺の肩に手を掛けて少し恥ずかしいのか伏せ目がちになった涼真が向かい合わせで脚に乗った。 「あってる…?」 「うん、あってる…」 クッ…! 自分で涼真を導いておきながら、凄く興奮する。 胸元に顔を埋めて涼真の匂いを胸いっぱい吸い込む…うーん…至福…。 「郁哉…それ、恥ずかしいから…」 「涼真を充電中…」 さりげなく服の裾から手を入れて背中と腰を直に撫でた。 「ちょっ…あ…!」 身体が揺れ、背中が反る。 「服…脱がしていい…?」 「ん…、俺も…脱がす…から」 シャツを捲ると俺を見つめながら両腕を上げ、その視線が俺を煽る。 交代でお互いの服を床に落とし裸になって抱き合った。 俺は目の前に晒された鎖骨を舌で辿り首筋に噛み付くように強く吸い付く。 「痛…」 紅い跡。 もう一つ… 「郁哉…あ…ッ…」 もう、止まらない…。

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