悶々と過ごした日曜日を経て、月曜日は心も新たにギプスの取れた足で出勤！ 軽〜い、快適！ 野原さんに会うのは正直気まづいが顔を突き合わせて仕事する訳じゃないし、大丈夫。 大丈夫とはいえ、やや足を庇いつつ職場へ…。 「お、一皮剥けたな」 「佐藤さん、おはようございます。変な言い方止めて下さい」 「…ハラスメントですよ」 中野さんの言葉が刃のようだ。 「事実だろ？」 「……オヤジ…」 「ん？何か言った？」 二人のやり取りに硬くなっていた心が少し解れた。 「さて、シャキシャキ働けよ」 「はい！」 ここには、いつもの日常が…ある。 午前中の仕事を終え、何を食べようかウキウキしながら食堂にやってきた。 「カレーかな…いや、親子丼…」 サンプルの前で挙動不審な俺。 「骨折だろ？肉食えよ」 「普通そこはカルシウムなんじゃない？」 ボケてるのか天然なんだか…いつの間にか中黒が隣に立っていた。 「理系の奴らはそうかもしれないけどな、俺は文系なんだ」 「え〜っと、やっぱり肉野菜炒め定食にしよ」 「ほーら、肉！」 中黒は放っておいて俺はさっさとトレイを持ち配膳の列に並んだ。 「何で置いてくんだよ！」 「逆に何でここに座るんだ？」 「そりゃ野原さんとの顛末を聞くためだろが」 「はぁ〜？んだそれ」 「隠すなよ、上手くいったんだろ？」 まさか…野原さん、こいつに相談したのかな？ それは…最悪だ…。