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第206話

飯を食ってる間、中黒は野原さんとの事を説教じみた物言いでグダグダと言っていた。 「お前…オジサンにはもう二度とないチャンスなんだぜ?分かってんの?」 「……うんうん、分かってる分かってる。ほら俺の事はいいからさ、早く飯食えよ」 「クソっ!」 言いたい事は吐き出したのか、諦めたのか…ようやく中黒が昼飯に箸を付けた。 中黒が俺の女性関係にこんなに熱心なのは何でだろう? 良い奴なんだ、それは間違いない。 だけど俺の彼女(仮定)の話になるとやけに突っかかってくる。 …謎だ…。 謎は解き明かされる事もなく、ただ時間だけが過ぎていき世間ではいわゆる夏休み期間到来。 俺は特に出掛ける予定も無く、普段手を付けていない納戸の掃除やフローリングの床のワックス掛けでもしようかと考えていた。 「とと、聞いてた?」 「あ、ゴメン。何だっけ?」 「もう!僕ね、明日から部活の合宿に行くって話」 「あ、うん。気をつけて行っておいで」 部の活動は穏やかだと言っていたのだが合宿があるのか。 その間は…涼真と二人きり…。 気まづい事も無いが、意識してしまう。 あの夜、彼女の部屋で見た脳内の残像。 白い肌に纏った黒いレースの下に隠された真実を… …俺は…知りたい…。

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