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第230話

チュウの拒絶には心底傷ついたがそんな俺を見かねてか、真咲が俺の介護…もとい介助を申し出てくれた。 現状涼真がアレコレ手伝ってくれてるんだけど…涼真だと思わぬ弊害があり嬉しくて辛い。 服の脱ぎ着をすればそのままイチャイチャしたくなるし、風呂で頭を洗って貰えばいやらしい気持ちが盛り上がって抜きあいとかしちゃったり…しちゃったり…。 介助の体で堂々と涼真と二人っきり。 イチャつかないでどうする! だがこれは、マズい。 未成年のいる家で、…その…ねぇ…。 しかもちょっとイレギュラーな同性カップルだし。 もしエロい事してるの見られたら…その時は人生が詰む。 間違い、無い。 「とと、お風呂行こ?頭洗ったげる」 「うん、よろしく真咲」 そんな俺の胸の内を知る由もなく、真咲が俺に笑いかける。 チュウの事なんか忘れて俺はウキウキとバスルームに向かった。 何年ぶりだろうか。 真咲と、風呂。 小さい頃は涼真と三人で浸かっていた風呂もさすがに二人が限界だ。 あ、この間涼真と入った時にも似たような事思ったなぁ…。 「ねぇ、僕は頭洗うだけでよかったんじゃない?」 「たまには一緒に入ろうよ。昔みたいにさ」 「とと、おじいちゃんみたい…」 むむ…そんな風に言われると傷つくな。 「真咲…でっかくなったなぁ…」 「もう高校生だしね」 どやぁ…と自慢顔するの、可愛い。 「学校でね色々流行ってるんだけど…」 風呂に浸かりながら色んな事を俺に話してくれる真咲。 顔は昔より大人びて体つきも もう大人のそれになってきていた。

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