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第250話【R18】
「ぁ…ん…ぁンッ…」
字面は喃語のようだが、音がつくとそれは嬌声となり俺の理性を掻き壊す。
さっきまで愛し合っていたせいで涼真の粘膜はまだ蕩けていて、入っているのが指なのに奥に引きずり込まれそう…。
眠っているように見えるのに、尻への刺激だけでも善がる涼真。
「ね…それ、わざとなの?」
こっちはなけなしの理性を総動員してんのに!
涼真の粘膜を指で引っ掻き俺の放ったアレを出そうとしているが、再び熱を持ってしまった俺の俺は痛い位に張り詰めてしまった。
どうしよう…いくら恋人でも寝ている相手に…とか、抵抗ある…。
「あー…しんど。一回抜いてくるか」
切実にそう思うが、俺のせいで疲れ切っている涼真をこのままにしておきたくない。
「涼真、寝ててもいいから風呂に行こう」
涼真を仰向けに寝かせてから背中と腰の下に腕を通した。
「…ぁン…」
この反応…!
まだ全身が敏感なままなんだろうけど…。
クソっ!…理性理性理性…。
ブツブツと唱えながら愛しい人を抱えて部屋を出た。
「はー…ッ疲れた」
風呂で寝ている涼真を丸洗い(中までバージョン)するとこっちの疲労が半端ない。
涼真の部屋の布団にバスタオルでくるんだ裸のまま寝かせた。
小さかった頃の真咲も風呂で寝てしまってこんな風にしたけれど、子供とは随分と大きさの違う大人のそれは体にかかる負担が違う。
「さて、下着は…」
立ち上がり箪笥の引き出しを開けてパンツを物色していると足首を掴まれた。
「わっ!」
「…ありがと」
「何だよ、起きたの?」
「…うん」
俺を見上げる瞳はまだ恥じらっている。
「どこら辺から?」
「…意識は、あった」
「マジかよ!」
何だよ照れるじゃん。
「郁弥…エロオヤジだった」
「言わなくていい!」
「寝てる俺の脚に郁弥の…」
「も、も、いいから!」
「はは…!」
パンツを掴んで涼真の上に覆いかぶさって、俺はキスでその口を塞いだ。
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