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第292話【R18】
「ね、膝に乗って」
「…や…やだよ。恥ずかしい…」
「いいじゃん…二人きりなんだし、さ」
「…もう…」
二人きり…という言葉のせいか、涼真は渋々という表情で俺に背中を向けて脚の上に腰を下ろした。
「重くない?」
「ぜーんぜん」
水中では浮力が働いて六分の一の重さになるっていうからそんなに重く感じないという。
…いや、こんな浅い浴槽でもそれが通じるのかは分からないが。
「ちよっと違うけど…ま、いっか」
出来れば向かい合う様に座って欲しかったが…これはこれでしたい事もある。
「涼真…ねぇ…」
「…郁弥…ぁ…」
後ろから羽交い締めのようにして両腕で涼真をギューって抱きしめて濡れた首筋に唇を軽くを当ててから柔く食んだ。
あむあむと軽く歯をたてると涼真の体は少し強ばって、その反応が嬉しくて涼真をキツく抱いていた腕を解いて胸の先端を優しく撫でる。
「んッ…ン!」
白い背中が震え、軽く仰け反る涼真。
「ねぇ、胸…感じちゃう?どうするのが好き?」
どうしたらいいかなんて、もちろんそんな事知ってる。
多分涼真本人よりも。
「…言わ…ない…」
でもさ、いちいち恥ずかしがる涼真が可愛いくて言わせたくなっちゃうんだ。
「俺、涼真の気持ちい〜顔見えないからさ、教えて欲しい。ほら、爪でカリカリ引っ掻くのと指の腹でクルクルするの、どっちがいい?」
右側は人差し指の腹で先端をくるくると刺激し、左側も同じく人差し指の爪でカリカリと引っ掻いた。
でもね、一番は違うんだ。
「…ん…ッ… 」
白かった背中がほんのりと色づき、緩く反っていく。
「ねぇ、教えて?」
「…んで…」
「どっち?」
「先っぽ…つまんで…」
あああ〜やっぱりそうか〜!
「教えてくれてありがと。いっぱい摘んで、捏ねてあげるからさ、こっち向いて座ってよ」
ほら、俺に涼真の全部を見せて。
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