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第310話

寝返りを打って下から涼真を見上げ、…分かってはいたものの…その殺傷能力に胸を掻きむしった。 「グッ…ぬぅぅ…」 思わず普段出さないような呻き声が出る。 「オイ、…変な声出すな」 いや、だって…無理でしょ? 好きな奴がエロい格好してたらさ。 そう…涼真は俺のリクエストにより黒いレースの下着を着けて目の前にいるのだ。 膝立ちで自分を抱きしめるように腕で胸や下腹部をを隠し、その姿はまるでヴィーナス…。 しかも、今日の下着はネグリジェ風…。 リボンは付いてないが代わりに大きなフリルが付いた少しドレッシーなやつ。 「……」 「ちょっ…何か言ってくんない?」 若干俺から顔を背け、でもチラチラと視線を寄越し…目の前で恥じらう涼真。 こういうのを“ 尊い ”…って言うんだろうか。 「腕が邪魔でよく見えないし」 「…ほら、…」 一段と頬を染め、いやもう何となく体をほんのりと赤くさせて渋々腕を退かす涼真。 涼真も興奮してるんだ。 股の間の三角の…ほんの小さな布が、その形を歪に変えようとしていた。 ゴクッ…。 溢れ出る涎を無意識に飲み下す。 触りたい…でも、我慢。 「可愛い…そのデザインも…すっごく、イイ…」 「…あ…りがと…」 涼真はそう言うと俺から距離をとって、ちょうどベッドの反対側に腰を下ろした。 「い…くや…、するから…見てて?」 膝を立てて座った涼真はネグリジェのような下着の裾から自らの手を差し入れた。

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