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第315話【R18】

「あ…あ…あ…ッ…!」 ゆっくり動けばゆっくりと、速さを増せばリズミカルに…動く手と連動する涼真の嬌声。 「ふぅ…ン!あ…あン!」 揺れる身体と揺れる涼真の昂り。 あぁ…ふるふると震えながら歓喜の涙を撒き散らしてる…。 もう、きっと俺の存在は消えかかっていて涼真の視界には入っていない。 もちろん涼真にソロプレイを所望したのは俺なのだが…。 「はッあぁぁ…ン!」 一際高い声で鳴いてから涼真は胸を上に向かって反らすと身体が 硬直し…そして腹の辺りに白濁を放った。 胸にまで飛距離を伸ばすそれは、ほぼ涼真の興奮・快感具合を表しているはずだ。 「…そんなにいいんだ…」 「…いく…?」 「俺よりも長い付き合いだもんな?」 「郁弥…」 口を尖らせボソッと呟き、これじゃあまるで拗ねてるみたい。 「だって…」 「……」 「…だって…郁弥が…、…郁弥が そ…そこで…見てるから…」 涼真はそう言って胸に散った体液を左手の指に絡めた。 「俺?」 「…うん…」 「俺に見られて…興奮した?」 「…した…。すっごく」 「……!」 「いつもとは比べられない位に…すっごく…良くて…」 涼真は腰を上げ、膝立ちになり俺に近づく。 「…だけど見てるだけ…なんて言わないでさ…郁弥はもっと俺を気持ちくさせてくれるんだろ?」 その…濡れた指で俺の唇を濡らした。

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