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第316話【R18】
涼真の手首を捕まえて…体液にまみれた指を食んだ。
「あッ…」
苦くて青臭いそれは喜んで口の中に入れるべきものでは無いのに腰の奥がゾクゾクした。
「涼真の…見せてくれてありがとう」
あんなに乱れる姿、唆られない訳がない。
「…今度は涼真の番」
涼真の脚に腕を回し、見上げた。
「…どうして欲しい?」
ビクッと小さく震える身体。
「…だ…いて。郁弥が俺を…気持ちく…して」
「…うん、分かった」
さらりと太腿を撫で、涼真の胸に唇を寄せた。
「ン…」
いつ、どこで真咲に裸をみられてもいいように…涼真の体にはなるべく跡を残さない。
そう決めていたのに、脇に近い横腹にジュッと強く吸って一つだけ赤い印を残した。
それは俺が涼真を愛した印。
それは俺が涼真に縛られた印。
ゆっくりとベッドに涼真を押し倒して深く口付けを交わした。
何度も何度も唇を食み、口の中を舐り、涎を啜った。
手のひらで汗ばむ身体を、手指の先から尻の割れ目も、足の裏までも辿り膝裏に口付ける。
一つに交わって…涼真の全部を愛して…それから…
…それから…ずっと…。
額から零れ落ちる汗を指で拭って、涼真の手が俺の顔を撫でた。
「は…やく、来いよ…」
「ん…今…いくから…」
太腿を押し上げて熱く硬く…苦しいくらいに勃ち上がっている俺を赤い粘膜が迎え入れた。
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