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第19話
明吏side
好くんの家は、結構片付いていて、シンプルな部屋だった。布団はないから同じベットで寝るって感じになるけど…。
「お風呂先どーぞー」
「あ、ありがと」
「えーっと、この黒くて円柱?のやつが、ボディーソープ。黒い四角柱?が、シャンプーで、同じ形の白いのがリンス…。あ、リンスは使わない派?」
「んー?使う、かな…。使っていいの?」
「うん!使って〜!いいやつだよぉ〜」
色々説明を受けてからお風呂に入る。シャワーは中々暖かくならなくて、風邪引くかと思った…。まぁ、僕の使い方のせいだったみたいだけど…。
シャンプーとか、リンスは、ちょっとお高めのやつだった。使うとサラサラになって、いつもよりも乾かす時の指通りが良かった。お風呂もちゃんとお湯が溜まってて、とても甘くいい香りがした…。
「…ふぁ、…好くんの匂いする」
「………え?なに?…嫌だった?」
「あっ、違うよっ。いい香りだなって!」
「そ?なら良かった」
好くんはパタパタと準備して、お風呂に入りに行った。どうやら、入りたかったのを我慢してたみたい。客人だからと僕に先を譲ってくれたんだ…。優しいな…。
「……あ、れ…?……遅くない?」
好くんがお風呂にいってから1時間くらい経つ。心配になって様子を見に行けば、お風呂場からは歌声が聞こえる。
起きてはいるみたい…。お風呂好きなんだなぁ…。待ってたら出てくるよね。
「ふぁ〜!きもちぃ〜!!」
「あぁ…、やっと来たぁ……」
「あ、れ?…もしかして、メイメイ、眠い?」
「んぅ…、ねむぃ……。ねよぉ…?」
待ってる間、何していいか分からないし…。
緊張し過ぎて、スマホのゲームだって楽しめない…。ぼんやりと時計の針を見ていたら寝たくて仕方ない……。
やっとお風呂から出来た好くんの姿を視認したところまでは覚えている……。
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