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第23話
明吏side
好くんと3人でご飯を食べた後。それぞれ別の授業をとったいた為にその場で解散になった。授業が終わり、家に帰る。晩御飯の支度をする。今日のご飯はカレーライス。明日のお昼にはうどんを入れて…。
夜はさっぱりしたものがいいかな…。朝は簡単にスクランブルエッグと、トーストにしよう。バターまだあったかな…
「ただいま。今日はカレーですか?」
「うんっ。あ、気分じゃなかった?」
「いえ。ただ聞きてみただけですよ。明日の夜はさっぱりしたものを作りましょうかね」
「その予定だよ」
「バター切れてましたよね?」
そう言いながら冷蔵庫にバターをしまっている。父さんがバター買ってきてくれて良かった。明日、味のないトーストにならずに済んだ
「お友達は増えましたか?」
「ん〜、いや…。あっ、今日は緑の髪の子と話したよ。好くんと似てるかも…」
「そうですか。仲良くなれるといいですね」
「うん」
優しい瞳にホッとする。いつもは見せないけれど、不安なんだろうなぁ…。友達の話題になると少し話しづらそうにするところとか、ちょっとだけ、笑顔が崩れるところとか…。
心配ばかりかけてしまっていて…。人の顔が覚えられないのは、どうしようも出来ないけれど…。少しでも友達を増やして、父さんには、安心して過ごして欲しいと思う。
「……何かありました?…鍋、焦げそうですよ?」
「…え?……あっ!…セ、セーフかなぁ…?」
「焦げてはなさそうですね。大丈夫だと思いますよ?」
「危なかったぁ……」
「料理中にぼーっとすると危ないですよ?疲れているのなら今日は早めに寝ましょう」
「…うん。そうする」
そこまで疲れている自覚は無かったけれど…、昨日は泊まりだったし…。無意識に気を使って疲れてしまったのかもしれない。
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