23 / 40

第23話

明吏side 好くんと3人でご飯を食べた後。それぞれ別の授業をとったいた為にその場で解散になった。授業が終わり、家に帰る。晩御飯の支度をする。今日のご飯はカレーライス。明日のお昼にはうどんを入れて…。 夜はさっぱりしたものがいいかな…。朝は簡単にスクランブルエッグと、トーストにしよう。バターまだあったかな… 「ただいま。今日はカレーですか?」 「うんっ。あ、気分じゃなかった?」 「いえ。ただ聞きてみただけですよ。明日の夜はさっぱりしたものを作りましょうかね」 「その予定だよ」 「バター切れてましたよね?」 そう言いながら冷蔵庫にバターをしまっている。父さんがバター買ってきてくれて良かった。明日、味のないトーストにならずに済んだ 「お友達は増えましたか?」 「ん〜、いや…。あっ、今日は緑の髪の子と話したよ。好くんと似てるかも…」 「そうですか。仲良くなれるといいですね」 「うん」 優しい瞳にホッとする。いつもは見せないけれど、不安なんだろうなぁ…。友達の話題になると少し話しづらそうにするところとか、ちょっとだけ、笑顔が崩れるところとか…。 心配ばかりかけてしまっていて…。人の顔が覚えられないのは、どうしようも出来ないけれど…。少しでも友達を増やして、父さんには、安心して過ごして欲しいと思う。 「……何かありました?…鍋、焦げそうですよ?」 「…え?……あっ!…セ、セーフかなぁ…?」 「焦げてはなさそうですね。大丈夫だと思いますよ?」 「危なかったぁ……」 「料理中にぼーっとすると危ないですよ?疲れているのなら今日は早めに寝ましょう」 「…うん。そうする」 そこまで疲れている自覚は無かったけれど…、昨日は泊まりだったし…。無意識に気を使って疲れてしまったのかもしれない。

ともだちにシェアしよう!