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第24話

明吏side 朝日の眩しさに目が覚める。昨日の夜は、少しレポートを進めてからお風呂にゆっくり浸かり体を休めた。そのおかげか肩凝りが少し良くなったような気もする…。 朝ごはんを作り、父さんのお弁当と僕のお弁当を完成させる。支度をして部屋から出てきた父と一緒にご飯を食べて片付けをする。 「今日は午前だけなので、浸けたまま置いといていいですよ?」 「ううん。いいよ。あんまり付けたまま置いておきたく無いし…。それに時間もあるから」 「そうですか。ありがとうございます。では先に出ますね。行ってきます」 「行ってらっしゃい!気をつけてね」 「はい」 父が出かけた後、僕も家を出る。一限から四限まで。それが終わったら終わりだ。確か今日は好くんと同じ授業がある日だったはず… そう思いながら席に着くと、隣には緑の髪の子が座ってきた。ジロジロ見たら失礼だと思いつつ、気になってしまう。目が合えばやはり昨日の青年だった。確か名前は…… 「おはよ、翠くん」 「はよ〜。覚えてたじゃん!やったー!」 「そんなに喜ぶこと…?」 「あれ?明吏、知らないの?『明吏は本当に興味がある人しか覚えない』って有名なんだよ?」 まぁ、確かに覚えるのは苦手だけど…。まさかそんな噂が出来ていたなんて…。これからは、もう少しちゃんと人の名前を覚えないといけないなぁと、反省した 「おはよ〜……あれ?…君、昨日の?……えーと、翠くんだっけ?よろしくね」 「単位取り直しですか?」 「そうだよ。面倒でサボってたら落とした…」 「あらら…」 相性がいいのか、先生が来るまで二人は楽しそうにおしゃべりを続けていた。

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