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和真さんの側にいれるしあわせ

「出会ってまだ1週間も過ぎていないんだ。急に言われても困るよな。ごめんな」 「いえ、そんなことないでしゅ」 緊張している訳じゃないのに変な声が出てしまった。 「そんなに緊張しなくてもいいのに」 クスクスと苦笑されてしまった。 「さっきからずっと気になっているんだけど唐揚げ食べないの?嫌いなの?」 指を指された。 「そういう訳じゃあ・・・・・」 首を横に振った。 「四季って好きなものはあとに取っておくタイプなんだね。俺は姉に横取りされるのが分かっているから好きなのは先に食べるようにしているんだ」 「そうなんですね。僕、食が細くて最後まで食べきれなくて、いつもご飯を残して先生に勿体無いでしょうって、注意されてばかりいたんです。唐揚げを無理矢理口の中に押し込められたこともあって、それがいまだにトラウマになってて。でも、和真さんが好物だって結お姉さんから聞いて、それなら頑張って作ろうかなって思って・・・ 」 頭が上手く回らなくて、自分で何を言ってるか分からなくなってきた。 「ごめんなさい。こんな話しを聞かされても困りますよね」 「全然困らないよ。むしろ楽しい。だって四季のこともっともっと知りたいから。俺で良かったら、何でも話して欲しいな」 頬杖をつき、にっこりと優しく微笑みを返された。 和真さんが相手だとなんでも話せるから不思議だ。

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