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神様がもし許してくれるなら彼の側にいたい

本当のこと、彼に言わなきゃ。 でも嫌われたくない。 こんな僕に優しくしてくれる和真さんを騙している後ろめたさで胸が締め付けれるように苦しくて。 彼が僕のために折角準備してくれた朝ご飯もほとんど喉を通らなかった。 「どうした?どこか具合でも悪いのか?」 「いえ、そういう訳じゃ……」 慌てて首を横に振った。 「そうか」 少し跳ねた前髪を気にしながら、哀しげな眼差しを向けられて。罪悪感を感じた。 「気を悪くさせてごめんなさい。僕、和真さんの側にいるだけですごく嬉しいんです。一緒にいて楽しいんです。だから……その……」 膝の上で軽く拳を握り締め、上唇を噛み締めた。 もうこれ以上嘘をつきたくない。 彼を騙し続けるなんで僕には出来ない。 「四季」 肩に温かな手がそっと触れた。 びくっとして顔を上げると、心配そうに覗き込んでくる彼と目が合った。 「副島が勝手にきみの素性を興信所に調べさせた。ごめんな」 「和真さんは悪くないです。だから謝らないで下さい」 ぶんぶんと頭を横に振った。 「自分で思うよりずっとずっときみが好きだ。信じて貰えないかもしれないが一目見てきみが好きになってしまった。だからきみが同性でも両性でも、例え過去に事件を起していたとしてもそんなの関係ない。過去の事件は正当防衛だろう。四季は自分の身を守っただけだろう。きみは何も悪くない」

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