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神様がもし許してくれるなら側にいたい
彼の言葉が涙が出るくらい嬉しかった。でも・・・・・
「嘘ついてごめんなさい。和真さんの哀しむ顔を見たくなくて、なかなか言い出すことが出来なかった。和真さんと一緒にいたいけど、前歴があるんだよ・・・・・絶対に迷惑を掛ける。だから・・・・・」
いつかこんな日が来るって覚悟していた。
きよちゃんの忠告をちゃんと聞いて置くべきだった。後悔してももう遅い。
「なぁ、四季」
和真さんがぺたんとその場に座り込んだ。
髪を撫でられ、前髪を梳き上げられ、今度はさっきよりももっと近くから見詰められた。
「俺もきみにまだ話していないことがある。聞いて欲しい。姉の上に実はもう一人兄がいるんだ。何年も前に事件を起こし、不起訴処分になったあと行方をくらまして、今どこで何をしているのか分からない」
「和真さんに・・・・・お兄さんが?」
「あぁ。四季には嘘を付きたくないから。ちゃんと話そうと思ったんだ。出来ればこの前髪が跳ねているときじゃないときにしたかったけれどね」
手で前髪を直しながらにっこりと微笑まれた。
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