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神様がもし許してくれるなら彼の側にいたい
気まずい空気を一掃してくれたのは結お姉さんだった。
「たいした用もないのにいちいち電話を掛けて来なくていいから」
ーー私が用があるのは四季くんよ。和真じゃないの。早く代わって--
「今、取り込み中。切るよ」
ーーちょっと和真。私の可愛い四季くんに変なことしてないでしょうねーー
「当たり前だ。告白したばかりで、まだ手さえ握って……いや、握ったか……とにかく切るよ」
動揺して手が震えて。スマホを床に落とし、それを拾おうとしてテーブルに足をぶつけた彼。
「いたっ」可愛らしい声を出しその場に蹲った。
「大丈夫ですか?」駆け寄ると、また着信音が鳴り出した。
「どうせ姉からだ。俺はお呼びじゃないみたいだから」
彼にスマホをぽんと渡された。その時手が何気に触れて。
ドキリと胸が鳴って。
鼓動が速くなり、ドキドキが全身に広がっていった。
恥かしさのせいか上手く話せないでいると、彼がそっと頭を撫でてくれた。
視線が絡むと、和真さんがふっと微笑んでくれた。
ーーちょっと聞いてる?ーー
「あ、す、すみません」
怪訝そうな結お姉さんの声にはっとして我に返った。
ーーあれ、もしかして四季くん?副島があの手この手を使って間違いなく邪魔してくると思うの。でも、めげちゃダメだよ。絶対にダメだからね。姉として全力で応援してるからね!ーー
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