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いつかきっと笑ってくれますか

重要参考人の婚約者が逃亡を手助けか? 関係のない和真さんの実名、勤務先までがネットに晒されやり玉にあげられていた。 『普通は怒るだろう?』 「四季の婚約者として世間に認知されたってことだろ?父や父の家族に四季を紹介する手間が省けたし、これで堂々と付き合える。ますますやる気になった」 『あのな和真……』 ポジティブな彼に副島さんも苦笑いするしかなかった。 覚悟していたこととはいえ背中に刺さる視線が痛い。 「見世物じゃないんだ。仕事をしろ」 武田課長がパートのおばちゃんたちや派遣会社から派遣されている人たちを手でしっしと払った。 「黒田さんにあとでよっくど礼を言っておけ。一番初めに見付けたのは黒田さんだ。他の社員が出勤してくる前に机とロッカーを片付けてくれたんだ」 「黒田さんが?」 「黒田さんの息子がたまたまネットを見ていたら動画がアップされているのを偶然見付けたそうだ。息子にその動画を見せられた黒田さんが朝7時前にも関わらず駆け付けてくれたんだ。出張に向かう社員がいたから頼んで鍵を開けてもらったらしい」 「全然知らなかった」 驚くことばかりで頭が付いていかなかった。

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