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暗黒沈静

「スマホ鳴ってない?」 彼に言われ出ようとしたら細長い指が伸びてきた。 「080ー00……の番号に心当たりは?」 怪訝そうに聞かれて首を横に振った。 「ショートメッセージが来てる」 「読むのが怖いから……代わりに読んでもらってもいいですか?」 「分かったよ。橋本さんに番号を教えてもらいました。2年前兄が貴方にしたことは決して許される事じゃない。はじめは貴方を死ぬほど憎んだ。でもそれはただの逆恨みだとある人に言われて目が覚めた。私は犯人じゃない。でもみんな私を疑っている」 「和真さん、もしかして長谷川さんって……」 「きみを取り調べた警察官の妹だ。正しい漢字表記は【初瀬川】だ。全国に350人くらいしかいない珍しい名字みたいだ」 「゛はせがわ゛じゃなくて正しくは゛はつせがわ゛よ」 お婆ちゃんがミルク多めのコーヒーを運んできてくれた。僕にはカフェオレ。 「お爺ちゃんね、四季くんを助けたい一心で、2年前のことを自分なりに調べているのよ。そこに大元の根っこがあるんじゃないか、そう睨んで。四季くんには言わない方がいいと思ってずっと内緒にしていたけど、お爺ちゃん実は警察官だったの」 「四季ごめんな。口止めしたのは俺だ」 「和真に頼まれる前に、副島さんに四季にはまだ言わないで欲しいって頼まれたのよ」

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