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暗黒沈黙

「警察に目の敵にされていることも、足手まといになることも、捜索の邪魔になることも充分分かってる。僕も一緒に行きたい。連れていってほしい」 彼はしばらくの間考え込んでいた。 「じゃあさ、俺の側から離れない?」 「はい」 「お爺ちゃん、お婆ちゃんの側からも?」 「はい。絶対に離れない」 「じゃあさ、うちに帰ったら思いっきり甘えてもいい?」 「へ?」 「だめ?」 熱っぽい眼差しで瞳を覗き込まれ、頬を染めながらこくりと頷いた。 「やった!」 破顔し小さくガッツポーズした彼にぎゅっと抱き締められた。 「ありがとう四季……」 温かな胸の中は心地好くて。 離れたくなくて思わずしがみつくと、小さな笑い声とともにより強くぎゅっと抱き締められた。 「あまり煽らないで欲しいな。これでも我慢しているんだから」 「あ、煽ってなんかいません」 赤面しながら慌てて否定した。 「そういう無自覚なところが可愛いんだよな四季は」 「子供扱いしないでくださ……」 最後まで言い終わらないうちに、おでこにチュッと軽く口付けをされた。

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