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暗澹

「話しが出来すぎていると思わないか?」 お爺ちゃんは冷静そのものだった。 「四季くん使われていない倉庫って旧園舎の事だろう?」 「はい。でもなんで知ってるんですか?」 「去年の秋に国と県からの補助金で嵩上げして新しい園舎が建てられた。ニュースで見たことがある。台風で床上浸水の被害に遭った旧園舎は築年数がそれほど経過していないから倉庫として利用すると園長がインタビューに答えていたからな」 「ねぇお爺ちゃん、全然話しが分からないんだけど」 結お姉さんが右手を上げた。 「倉庫とはいえ職員が出入りしているんだ。すぐにバレるようなところに普通は監禁したりしないだろう」 「なるほどね」 結お姉さんがぽんと手を叩いた。 「お爺ちゃんもおかしいと思いましたか。実をいうと俺たちもなんです」 ちょうどそこへ彼が帰ってきた。 副島さんも一緒だ。 「どうも腑に落ちないんだ。3人は今?」 「病院に搬送されました。関係者以外立入禁止ですが、明日、隆之さんと一緒に初瀬川さんに会ってきます」 「そうか、頼むな」 「はい」 無意識のうちに和真さんの服を掴んでいた。 「どうした?」 「僕も行きたい。足手まといにならないようにするから。邪魔しないようにするから連れていってほしい」 「……分かったよ」 一度言い出したら言うことをきかない。 それは僕より彼が一番分かっていることだもの。

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