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暗澹
彼はうしろから抱き締めたまま、ずっと離さなかった。
「気持ちいいな」
「うん」
「四季と一緒だからかな?」
彼の身体がさらに密着してきて。
愛おしげに頬を擦り寄せてきた。
「和真さん、くすぐったい」
身体を捩ると、
「ゆでたこみたいに真っ赤だ。のぼせる前に上がろうか?」
彼が笑いながら僕の身体を返し、正面を向くかっこうになった。
「この体勢、辛くない?」
「うん。でも、ちょっとだけ恥ずかしいかも」
「なんで?毎日一緒にお風呂に入って入るのに?」
「だって……」
チラッと下に目を向けた。
「好きな人と一緒なんだ。そりゃあ、まぁね……」
彼も下を見て苦笑いを浮かべた。
それはすでにお腹にくっつくくらい勃ち上がっていた。
ちゃぷん、とお湯がはねて。
彼にさらに強く抱き締められ、唇が重なってきた。
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