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暗澹

次に目が覚めたとき、覚えのある逞しい腕。温もり。香りに包まれていた。 「四季、大丈夫?」 瞳を覗き込まれ、心配そうに見つめられた。 それだけで一気に鼓動が速くなった。 胸に満ちていく甘酸っぱいような想いに真っ赤になりながらも、慌てて顔を逸らした。 「逆上せるから上がろうと言っておきながら、ごめんな。姉さんやお爺ちゃんやお婆ちゃんにみっちり注意されて、副島にも電話で30分近く説教された。これからはなるべく暴走しないように気を付けるから許して欲しい。嫌いにならないで欲しい。四季に嫌われたら俺、もう生きていけない」 しゅんとして項垂れた。 「和真さんのこと嫌いになんかならないよ」 「本当に?」 「うん」 「良かった」 ニッコリと破顔すると腕枕をしたまま、むぎゅーと抱き締められた。 「あ、そうだ。雄士さんは?」 「あのあと夕御飯を食べて帰ったみたいだ。リビングを覗いたときにはいなかった。せっかちで5分と待てない人だから」 「そうなんだ」 「面白い人だから、四季もすぐに慣れるよ」 「うん」 目が合うなり、おでこにちゅっ、と軽く口付けをされた。

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