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結ぶ
「わっ!」
「しー、静かに」
いつものようにふわりと抱き上げられ、車椅子におろすのではなくそのまま、お風呂場から、タオルを身体に巻かれた格好で布団まで運ばれた。
熱を帯びた眼差しで見つめられ、顔がますます真っ赤になる。
「昨日も副島に邪魔をされ、お預けをくらったんだ。邪魔にされる前にいちゃつかないとな」
「か、和真さん!」
これから彼とどんなふうに過ごすか察すると、恥かしくて、でも気持ちがよくて自分がどうなっているか分からなくなってしまうような……
想像するとそれだけで身体が熱くなってしまう。恥かしくて手足が強張る。
「そんなに硬くならなくてもいいよ」
ふわりと布団に下ろしてくれた彼が苦笑した。
「今日も色々なことがあって疲れただろう。何もしないよ。いつものみたく一緒に寝れればそれでいい」
「服……」
蚊の鳴くような声で返したら、
「必要ない。きみの心臓の音と、肌の温もりを直に感じながら眠ると不思議と熟睡出来るんだ。あと、たまに悪戯も出来るし」
「和真さんのえっち」
頬を染め顔を逸らすと、
「だって俺たち新婚だろ?」
はにかむように笑うと、頬にそっと口付けられた。
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