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結ぶ

「さっき最後までしないって」 「そんなこと言ったかな。ごめん、覚えていない」 「そんな……」 「初めは痛いと思うが……力を抜いて」 濡れた襞に熱く硬いものが触れたかと思ったら、さっきの指よりも太いものが、そのままグッと挿し入ってきた。 「いっ、た……あ……っ」 めりめりと隘路をこじ開けてられている痛みが襲ってきた。唇を噛み、ぎゅっと瞑った目から、ぽろぽろとと涙が零れ落ちた。 「ごめんな四季。我慢出来なかった。ゆっくり息をして。そう、そのまま……」 彼の声も苦しそうだった。 それでも僕を気遣ってくれる優しさが嬉しかった。 言われたように大きく息をつき、シーツをぎゅっと握ると、より身体が密着し、熱も奥へ奥へと入っていく。 「ん……」 ふたりの身体がピタリと重なるくらい近付くと、軽いキスが目尻に触れた。 「愛してるよ……四季」 ゆるやかに腰を揺すり上げられ、身体の奥で熱が跳ね、ぞくぞくとした感覚が背筋を駆け抜ける。 チリチリとした痛みはあるけど、愛しい人とひとつになれたかと思うと、苦しみも悦びに 変わる。

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