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報われない想い

「ああ、だめ……和真さん……おかしくなっちゃ……っ……」 次第に激しくなる彼の動きに、両手でシーツを握りしめ、額を擦りつけながら、白い喉を反らし喘ぎ続けた。 「あ、あ、……あああん!」 繋がり合った部分がグッと押しつけられ、最奥まで強く抉られたその瞬間ーー 僕は嬌声とともに、彼の手の中に蜜を溢していた。 「……っ、ん」 吐息混じりの声と共にナカで彼のそれが膨らむ。 強く揺すぶられて、長く続く到達感と射精にしゃくりあげながらも、懸命に受け止めた。 あ、熱い……イッたんだ。和真さん、僕のナカで、出したんだ。 「四季、頼むから泣かないでくれ」 吐精の余韻に震える身体を背後からぎゅっと抱き締められた。 涙を舌で掬われ、そのまま深く口づけられた。 もう指一本動かせないほどに疲れはてて、朦朧としながら四肢を投げ出すと、 「今度はここにも挿れてやらないとな」 不敵な笑みを浮かべながらそろりと臀部を撫でられ、繋がっている部分がきゅーっとしまった。 「これは違うの、和真さんが変なところを触るから」 慌てて否定したけど、 「あっ、だめ、もういっかいは無理……」 僕のナカに入ったままの彼のがさらに硬くなるのが分かって、狼狽えた。 うそ、さっきよりも、おっきい。 「無理って言いながら、こんなに締め付けて。俺のを離そうとしないのはどうしてかな?」 「僕、知らない」 ぶんぶんと首を横に振ったけど、 「煽っているとか思えないよ」 くすっと楽しげに笑うと、顔の隣に手を置いて、さっきよりも力強く律動を再開させた。

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