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一生消えない心の傷

病院の車椅子を借りることが出来た。 付き添う必要はないと言われたけどほっとけなくて、面会時間が終わるギリギリまでたもくんの側に彼と一緒にいた。 斎藤さんと吉村さんはこのまましばらくここに滞在してたもくんのサポート役に徹する事になった。二人がいれば鬼に金棒だ。 「お爺ちゃんたち無事に帰宅したって。車もレンタカー会社に事情を話し回収してもらったって」 「何から何まですまない。ありがとう」 「礼はいい。大変なのはこれからだ。まずはゆっくり休んで体を治せ。いいか岩水」 「あぁ、分かった」 たもくんが軽く頭を下げた。 「俺たちも帰ろうか」 「うん」 彼に押してもらい病室を出ようとしたら、 「四季、朝宮さん」 たもくんに呼び止められた。 「テレビ」 「テレビ?」 言われて目を向けると、K警察署の偉い人たちが謝罪会見を行っていた。 「報道されました生活安全課に勤務する二十代の男性巡査は、妻子がいるにも関わらず事情聴取した十代の少女と1年前から不適切な関係にあったことを認めました。元同僚と共謀ししらさぎが丘養護施設の元園長円谷氏を殺害したこと、十代の男性ふたりに対しての殺人未遂、放火、誘拐、暴行を認めたため逮捕に至りました。ほかにも余罪があるか追及し、事件解明に全力を注ぎます。この度は……」 たもくんが険しい表情でリモコンで電源を切った。

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