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複雑に絡み合う想い

「お爺ちゃんのお知り合いの方って警察官なんですか?」 「あぁ。警察官になったばかりの彼とバディを組んでいた。今は県警の捜査一課にいるみたいだ。しらさぎの丘養護施設で起こった一連の事件と2年前の四季くんの冤罪事件を再捜査しているらしい」 「一連の事件ってことは……高橋先生のことも?」 「誰がどう考えたって自殺じゃないのは明らかだからな」 「西本さんや遺族の願いが叶って良かった」 「これでようやく四季くんの汚名返上が出来ると思うと儂も嬉しいよ。なんで冤罪事件が起きたのか、肝心な部分はうやむやにされてしまったからね」 ハンドルを握りながらお爺ちゃんがチラッとバックミラーに目を向けた。 「どうやら警察車両に尾行されてるみたいだ。なぁに、何も悪いことはしていないんだ堂々としていればいい」 「お爺ちゃん、さっきの女のひと……円谷園長の奥さんのまなみ先生。男のひとと一緒だった。顔の印象ははだいぶ変わっていたけれど、あの男のひととどこかで会ったことがあるんだ。あのねお爺ちゃん、整形って男のひともするものなの?」 「まぁな、女性にモテたい、もっと自信を付けたい。そう思う男もいるだろう。まさかそんな……」 お爺ちゃんがはっとし、目を見開いた。

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