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コオお兄ちゃん

「あら、また喧嘩をはじめたの?本当に仲がいいわよね。私も交ぜてもらおっかな」 「はぁ!?」 冗談だろうと言い掛けた彼の肩に手を置くと、結お姉さんがお腹を擦りながら布団の上にゆっくりと腰を下ろした。 「櫂さんに焼きもちを妬かれても知らないぞ」 「誰かさんと違って大人なので焼きもちは妬きません。和真と副島ばっかズルイよ。四季くんの取り合いをするときは私も呼んでよ」 結お姉さんの腕が肩に回ってきて、ぎゅーーっと抱き締められた。 「シスコンって言いたければ言っていいわよ。妹離れが出来ない姉だって言いたければどうぞ。だって、四季くんが可愛いくてしょうがないんだもん。この子が産まれもそれは変えるつもりはありませんから」 結お姉さんのお腹がぽこぽこと動いた。 「胎動っていうのよ。おなかの赤ちゃんが元気だって印よ」 「触っても大丈夫ですか?」 「もちろん。四季くんに撫でてもらったらこの子も喜ぶわ」 焼きもちを妬かれていないかな?どきどきしながらちらっと彼の顔を見た。

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