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コオお兄ちゃん
「泣くだけ泣いたからだいぶ落ち着いただろう。和真と場所を変わる。でもまさか四季の泣き声が、結にとっての子守唄になるとはな」
あれからすぐ結お姉さんが僕にしがみついたまま眠ってしまった。
夜眠れないんだ。寝たと思ってもすぐに目が覚めちゃうんだ。結お姉さんから相談を受けていたから尚更心配だった。
副島さんが一旦起き上がり、彼と場所を交換してくれた。
「四季くんありがとう」
「いえ、僕はなにもしてません」
「はじめての妊娠で情緒不安定なところがあって、気分の浮き沈みも激しいし、急に泣き出したりして、俺は男だからそういうの全然分からなくて。だから、四季くんが結のそばにいてくれることがどれほど心強いか。結の相談相手になってくれてありがとう。マタニティーブルーになりかけていたんだけど、四季くんのお陰で元気になったよ」
まさか櫂さんに頭を下げられるとは思ってもみなくて驚いた。
「それで和真くん、7月あたりにこのメンバーで旅行に行こうと思うんだけどいいかな?結も妊娠8ヶ月くらいになっているし、あーちゃんが産まれる前に、四季くんを旅行に連れていってあげよう」
「それまでに事件が無事解決すれはいいんだが」
「解決する。そう願うしかないだろう」
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