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深まる謎
「つまりはこうゆうことですよね?警察の威信にかけても速やかに事件を解決する必要があった。だから、四季に対し人権を無視した違法な取り調べが行われた」
苛立ちを和らげようとして、鋭い指摘をする彼。
「円谷は元警察官で佐瀬とは幼馴染みで旧知の仲ということになっているが、調べた限り、特段仲がいいという訳でもない。佐瀬は円谷に何らかの弱みを握られていたんじゃないですか?」
コオお兄ちゃんも目を吊り上げ城さんに鋭い指摘をした。
「ふたりの言う通りだ。反論の余地もない」
城さんは明言を避けたけど、もしかしたらたもくんのお母さんが亡くなったことと関連があるかも知れない。
「四季くん、丸和電機に岩沢、石垣といった名字のひとはいなかったか?」
「入社してすぐに辞めたのでよく覚えてなくて。ごめんなさいお役に立てなくて」
「四季くんが謝ることはない。それなら」
そこで城さんが一旦言葉を止めると、足元に置いてあったカバンから大きめの茶封筒を取り出すとそれを膝の上に置いた。
「それじゃあ、その似顔絵の人物に見覚えはないか?」
恐る恐る茶封筒を覗き込んだ。
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