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命をかけても守りたいもの

「これ見よがしにキスマークを3ヵ所も付ける必要はないだろう」 「5ヵ所だ」 「は?」 コオお兄ちゃんの眉が吊り上がった。 「四季の全部は俺のものだ」 「あのな和真……」 額に手をおき、やれやれとため息をつくコオお兄ちゃん。 「四季を見てみろ。亀みたく縮こまって、可哀想に」 何を言われても彼は動じなかった。 むしろ上機嫌だった。 たもくんと会う約束をした時間は夜の7時半。それまで櫂さんのカフェに戻ればいいんだろう、あと1時間後か……。 腕時計を外しグローブボックスにしまうと、代わりになにかを取り出した。 「和真さん?」 彼を見上げると悪戯っぽい笑みを浮かべていた。 ひんやりと冷たい、ぬるぬるしててねばねばしたものを女の子の割れ目に塗られ、ぴくっと肩を震わせると、 「いれたときに四季か痛くないように、本当はもっと時間をかけてとろとろになるまで舐めて解してやりたいが、なにぶん狭いし、時間もないから、これで我慢してくれ」 「え?ちょっと待って和真さん、ここで?」 「こんな端っこに誰も駐車しない」 戸惑う僕にはお構いなしで、足を閉じないように膝頭を左手で握ると、もう片方の手を足の間に伸ばしてきた。

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