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後悔
「食わず嫌いなんだと思う。スイカは食べれるんだけどね、自分でも良く分からないんだ」
「そうなんですね」
「残すともったいお化けが出るから、食べてくれる?」
「もったいお化け?」
「え?知らないの?昔、コマーシャルで流れていたんだよ」
「そうなんですか」
「やっぱり一回り年が違うと……あ、そうか、これがジェネレーションギャップってやつなんだ。なるほどね。分かった」
一人で納得すると、フォークでメロンを刺した。
「四季、あ~~んして」
言われたように口を開けると、口のなかにメロンが入ってきた。果肉が柔らかくて甘くて美味しい。
「和真さんもなにか食べますか?」
「四季が食べさせてくれるなら何でもいいよ」
彼が口を開けた。
ショコラケーキを一口大に切り彼の口の中に運ぶと、美味しい、嬉しそうににっこりと微笑んでくれた。
回りにいたお客さんはみんなドン引きしていた。
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