486 / 588

つかの間の穏やかな日々

「やっと寝てくれた」 一時間近く指をしゃぶりながら、ぐずってばかりいたこはるちゃん。彼は嫌な顔せず、添い寝し笑顔でずっとあやしてくれた。 「お疲れ様」 「うん、疲れた」 ちょっとの間、そのままの姿勢で頭をたれてぐったりしていた彼だったけど……。 「あ、思い出した!」 むくっと起き上がると、こはるちゃんの寝顔を見ながらハイハイで移動をはじめた。 最近こはるちゃんを真ん中にして川の字で眠ることが多くなった。彼が辿り着いた場所は僕のとなりでも、体の上でもない。 「え?ちょっと待って和真さん」 慌てて布団を肩まで掛けた。 「こはるちゃんがいつ起きるか分からないから」 「もし起きたら俺が責任持って寝かし付けるから大丈夫だ。服はなるべく脱がせないようにする。心春が来てから四季と一緒に寝ることも出来なくて、甘えることも、エッチがしたくても我慢しなければならなくて……だからいって心春が何もかも悪いわけじゃないからな。ごめんな、何を言ってるか自分でも分からなくなってきた」 彼の指がズボンにかかり、下着ごと下ろされた。 「あ……っ」 そのまま性器を握り込まれ、大きく背が反り返った。 自分だけ半裸にされ、彼に見られていると思えば恥ずかしくて堪らないのに、彼が指を動かすたび、痺れるような熱が爪先まで広がっていった。 「ゃ………っんんっーー」 鼻にかかった甘い声が出そうになり慌てて口元を手で押さえた。

ともだちにシェアしよう!