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つかの間の穏やかな日々
「やっと寝てくれた」
一時間近く指をしゃぶりながら、ぐずってばかりいたこはるちゃん。彼は嫌な顔せず、添い寝し笑顔でずっとあやしてくれた。
「お疲れ様」
「うん、疲れた」
ちょっとの間、そのままの姿勢で頭をたれてぐったりしていた彼だったけど……。
「あ、思い出した!」
むくっと起き上がると、こはるちゃんの寝顔を見ながらハイハイで移動をはじめた。
最近こはるちゃんを真ん中にして川の字で眠ることが多くなった。彼が辿り着いた場所は僕のとなりでも、体の上でもない。
「え?ちょっと待って和真さん」
慌てて布団を肩まで掛けた。
「こはるちゃんがいつ起きるか分からないから」
「もし起きたら俺が責任持って寝かし付けるから大丈夫だ。服はなるべく脱がせないようにする。心春が来てから四季と一緒に寝ることも出来なくて、甘えることも、エッチがしたくても我慢しなければならなくて……だからいって心春が何もかも悪いわけじゃないからな。ごめんな、何を言ってるか自分でも分からなくなってきた」
彼の指がズボンにかかり、下着ごと下ろされた。
「あ……っ」
そのまま性器を握り込まれ、大きく背が反り返った。
自分だけ半裸にされ、彼に見られていると思えば恥ずかしくて堪らないのに、彼が指を動かすたび、痺れるような熱が爪先まで広がっていった。
「ゃ………っんんっーー」
鼻にかかった甘い声が出そうになり慌てて口元を手で押さえた。
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