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新しい出会い

「真山の手下どもが見張ってるからくれぐれも気を付けろ」 いつになく真剣な眼差しで忠告してくれたと思ったら、 「毎度あり~~。四季ちゃん、またいつでもおいで~~バイバイ」 おばちゃんたちを一瞬で虜にした爽やかな営業スマイルで手を振られた。 「あ、は、はい」 おばちゃんだけじゃなく、彼にまで睨まれてしまい、針のむしろとはまさにこのことだ。 まともに彼の顔を見ることが出来なくて、家に着くまで紙袋を両手で抱き締めながらずっと下を向いていたら、 「俺たち家族を守ってくれるヤスさんや菱沼組の組長さんに感謝しないとな」 温かくて大きな手で頭をぽんぽんと撫でられた。 「パートさんから岩水のことを聞いて歩いている不審な人たちがいるって聞いて心配はしていたんだ。ヤスさんから、一度引き受けたからにはこの命に代えても絶対に四季を守る。連中はほんの些細な綻びでさえ見逃さない。狡猾な手で弱味につけこんでくる。だから、心配するな。あとは任せろ。逆に励まされてしまった」 「たもくんは?大丈夫なの?」 「同僚にヤスさんの知り合いがいて、俺や岩水の側にいてくれる。睨みを効かせてくれてるから大丈夫だよ」 不安な気持ちを一掃するようににっこりと微笑んでくれた。

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