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新しい出会い
「和真さん、あ、あの……」
てっきりお風呂場に連れていってもらえると思っていたら、着いた先は布団の上だった。
「どうせ汗をかくんだし、風呂はあとで一緒に入ろう。心春が起きる前に、きみを食べたいな」
大人の色香を漂わせる掠れた声で囁かれ、瞳をじっと見つめられて。気付いたときにはこくりと頷いていた。
何度大きな快楽の波に攫われたか分からない。
指は敷布を握り締め、くの字に曲げられた足の爪先はぴんと張り詰めていた。足が痺れている感覚とはまた違う。
割れ目に舌をぬめり込ませ、縁にたまった蜜を舐めとっていく。
柔らかな舌の感覚に襞が小さく痙攣した。
「かず、まさん……あんっ……」
声を押えなきゃこはるちゃんが起きちゃう。頭のなかでは分かっているのにどうする事も出来なかった。
「甘い香りがする……四季の蜜の香りだ……いつまでも舐めていたいけど、そろそろ俺も限界だ」
彼が上体を起こし、僕の体を横向きした。蜜口に固く熱いものがひたりと当てられた。。
クチュッとはしたない湿った音が聞こえてきて。羞恥に頬を赤らめた。
「挿れるよ」
ぬぷ……音がしたかと思うと、彼の熱の塊が僕の体を一気に貫いた。
「ひっ……」
待ち望んだ快楽を一息で与えられ、指とは違う満たされた感じに涙がぽろりと零れた。
「すっかり俺の形になってきたな。いい子だ」
頬にちゅっと軽く口付けられ、涙を舌先で掬われた。
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