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決着のとき

「黒田さん、キヨちゃんは?さっき卯月さんが、キヨちゃんにそれは改造銃だ。暴発する可能性だって十分あり得るってそんな話しをしていたんだ」 「待って四季くん。危ないわよ」 じっとしていられなくて。黒田さんが止めるのも聞かずハンドリムをこいで窓に近付いた。 外は騒然としていた。黒服の人たちがさっきよりもさらに増えていて、忙しく動き回っていた。キヨちゃんの姿が見えなくて。ブレーキ棒を引っ張るのもすっかり忘れ腰を浮かせて探していたら、お尻の下にすっと冷たい手が入ってきた。あまりの冷たさにびくっと肩を震わせ顔を上げると、男性の顔が目と鼻の距離にあったから驚いた。 「ツカマル、O.K.」 男性は彫りの深い目鼻立ちのはっきりした表情をしていた。一見すると日本人のように見えるけどよくよく見るとやはり日本人じゃなかった。 この方が良く見えるから、そう言ってるのかな?男性がお姫様抱っこをしてくれた。 「黒田さん、車椅子を止めて」 「あらあら勝手にバックしてるわ」 「脇にある棒を引っ張れば止まります」 「棒?あぁ、これね」 「ありがとうございます。黒田さんにぶつからなくて良かった」 「ぶつかっても怒らないわよ。それにしつも大きいひとね。身長どのくらいあるのかしら?2メートルは超えてるかしら?見上げるだけで首が痛くなっちゃうわ」 黒田さんが面食らっていた。

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