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真の犯人は……

「みんな、ごはん食べよう」 縁側で話し込んでいたら結お姉さんが呼びにきてくれた。 「ヤスさんも食べてください」 「ありがとう結さん」 「和真、四季くんもご飯冷めちゃうから早くおいで」 「はい」返事すると結お姉さんは鼻歌を口ずさみながら台所へ戻っていった。 「和真の兄妹にはオヤジが今後二度と近付かないと約束させ念書を書かせた。もし約束を反古したらオヤジの知り合いのところで朝から晩まで一週間肉体労働のタダ働きが待っているからな。一人が破れば連帯責任で三人全員だ。ほとぼりが冷めるまで大人しくするしかないだろう」 「あのひとたちに恨みをもつ人物がいて、その人が逆恨みし俺たちに攻撃を仕掛けた。ということですか?」 「ないとは言い切れん。因果応報。ざまぁー見ろってほくそ笑んでいるヤツがどこかに必ずいる。ソイツをまず探し出さないと」 「ヤスさんのことこれ以上巻き込むわけには……」 思わず身を乗り出した。 「乗り掛かった船だ。めんげぇ娘の披露宴をぶち壊そうとしたんだ。たとえ和真と四季が許しても俺が許さない」 ヤスさんの表情が引き締まった。 「ややこと心春と円花に危害を加えないとも限らない。オヤジに頼みもうひとり助っ人を頼もう」 ヤスさんがすぐに卯月さんに連絡を入れてくれた。

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