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初夜

彼が指を動かすたび、痺れるような熱が爪先まで広がっていく。 「や……っぁ……っんんっーー」 声を上げ、身悶えると、彼の指は一層の熱っぽさで僕の性器に絡んでくる。 「っぁ……っ」 目の前で光がちかちかと点滅する。 湯加減はちょうどいいはずなのに、全身が燃えるように熱い。 むずがるように頭を振ったけど、彼の愛撫は止まらない。 硬く張り詰めた性器を緩急をつけて扱かれたかと思えば、じれったいほどの柔らかな手付きで揉まれ、腰の奥で快楽が渦を巻いてうねる。 「あ……っあ、あ……っ」 絶え間なく押し寄せてくる快楽に目の前が白く染まる。 「かずまさ…ん、だめ」 「駄目じゃないよ。このままいっていいよ」 顔をあげると満足そうに微笑む彼と目が合った。 そして、一際激しく扱かれた瞬間、 「っあ……っ」 彼の手のなかに蜜を溢していた。 全身が火のように熱い。 目眩にも似た感覚でぐったりとして彼の胸板に凭れると、濡れた前髪に軽く口付けをしてくれた。 「逆上せる前に上がろう」 うん、こくりと頷いて彼の肩に腕を回した。 「あ、でもその前に」 彼の指先が性器の下に隠れるもうひとつの性器へと滑り落ちていった。 「あっ……ん、だめ。イッたばかりで敏感になってるから」 ふたつの膨らみの狭間を縫うように彼の指先が潜り込んできた。 ナカのつぼみと花芽を撫でられ、下肢がぴくっと跳ねる。浴槽の湯が大きく揺れた。

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