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読んでいただきありがとうございます!SSママ友との出会い
一瞬、女性かと間違えるくらい小柄で、目が大きく、顔立ちが可愛いらしい青年が笑顔で目の前に立っていた。
髪は綺麗な栗色。顔がすごく小さい。体の線も僕よりうんと細い。黒目がちの瞳は透き通っていて、きっと心も淀みがなく、透明な色をしているんだろうな。そんなことを思いながらぼぉーとして見つめていたら、
「顔になにか付いてる?」
困ったように苦笑いされてしまった。
「あまりにも可愛らしくてつい見とれてしまいました」
「僕、そんなに可愛くないよ。顔もこの通り平凡だし」
「そんなことないです」
慌てて首を横に振った。
「四季さんって面白いね。結さんが言ってた通りだ。あ、そうだ。自己紹介まだだよね?卯月未知です」
「朝宮四季です。えっと、その……あ、そうだ。卯月さんとヤスさんと亜優さんにいつもお世話になってて、本当にありがとうございます」
緊張し過ぎて頭が真っ白になってしまい何を言ったかあまりよく覚えていない。下げられるところまで頭を下げた。
こはるちゃんと遊んでくれている女の子が遥香ちゃん。未知さんの腕のなかですやすやと眠っているのが円花より一ヶ月早く生まれた陽葵ちゃん。この他にも子どもが四人いるみたいで、驚くことばかりだ。
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