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読んでいただきありがとうございます!SSママ友との出会い
「縣信孝の妻の縣ナオです。この子が息子の晴 と未来 です」
年は未知さんと同い年くらい。大きな瞳とさらさらの髪がとても素敵な青年がにこやかに微笑みながら、子どもたちの頭を撫でながら自己紹介してくれた。
「え?」
いまいち状況を飲み込むことが出来ず、一瞬だけ固まってしまった。
「ごめんなさい。驚いたよね。僕の回りね、同性同士の夫婦が多いの。紗智さんのご主人は若頭の鞠家さんでしょう。那和さんのご主人は彼のお兄さん。事情があって離れ離れになっているんだけど、それとね」
「亜優の旦那さまも、ウーも、フーも、ハチも、みーーんな男。バーバが引き合わせた。四季、呑めるよね?」
那和さんに缶ビールを渡された。
「那和、四季さんは未成年。それと妊娠中」
「え?そうなの?ダメでしょう。未成年を妊娠させたら」
「そりゃあそうなんだけど、夫婦だからいいの」
「それあり?」
「ありなの」
妙に噛み合わない紗智さんと那和さんの会話を聞いているうち、 緊張がほどけて気付けばごく自然に笑うようになっていた。
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